山口あすか・島津淳一
山口あすか・島津淳一
まずは、島津さんと山口さんの仕事の内容について教えてください。
島津僕は朝9時にクリーニングセンターに来て、それから「常盤（地域密着型サービス事業所）」「天伯（特別養護老人ホーム）」などに配達に行きます。施設に着いたら、クリーニングした布おむつを渡して、クリーニングが必要なおむつを受け取るんです。
職員・中村配達は火・木と金の午前で、月・水と金の午後はクリーニングセンターでクリーニングをしてもらっています。午前中の仕事が終わったらお昼を食べて、そのあと18時までが勤務時間です。
山口私は朝9時にクリーニング工場に来て、クリーニングがすんだ布おむつをきれいに伸ばす仕事をしています。
職員・中村山口さんたちにお願いしているのは、クリーニング済みの布おむつをまっすぐ伸ばして重ねる仕事です。まっすぐに伸ばしたおむつは、別のスタッフがたたんでいきます。ですから、後の作業をするスタッフがたたみやすいように、右端を少しずつずらしながら重ねていくのが重要なんです。この作業は二人一組で行っています。
仕事をしていて楽しいのはどんなときですか？
島津仕事をしながらみんなと話すことです。
山口みんなと話すことかな。話す内容は仕事のことがほとんどだけど、たまに仕事じゃない話もします。
職員・中村みんなとても真面目で仕事熱心なんです。仕事中はその日の仕事の予定や、仕事を上手にやる方法などについてよく話しています。
お二人はグループホームで暮らしていると伺いました。休日はどんな風に過ごしていますか？
島津僕は今、「明日香ホーム」に住んでます。休みの日は、みんなに教えてもらいながら掃除をしたり、洗濯をしたり、グループホームの当番の仕事をしたりしています。それが終わったら、テレビを見てのんびりします。買い物に行くこともあるんです。
山口洗濯や掃除など、ふだんできないことをしています。前はみんなで花見に行ったりもしたけど、最近はしてないですね。
お二人にとって福祉村はどんな場所ですか？
島津みんなと話ができたり、ほかの施設とイベントがあったりして楽しいです。中学のときから知っている友だちもいます。この間、ほかの施設に行ったときに「このお兄さんはとてもよくやってくれます」と言われて、とても嬉しかったです。
山口仕事のことでみんなとケンカすることもあるけど、楽しいところだと思います。
職員・中村人はみんな、それぞれ仕事のやり方やスピードが違いますよね。障がいをお持ちの方も同じで、仕事のやり方で口論になることもありますが、みんなで協力しながら一生懸命仕事をしてくれていますよ。
仕事で苦労するのはどんなことですか？
島津僕は2013年8月21日にここに入社しました。そのときに両親に言われたのは、「誰かに注意されたら、素直に相手の言葉を聞きなさい」ということです。仕事がうまくできなくて、注意されて悲しかったりつらかったりすることもあるけれど、何か仕事をしていて「どうして汚れたの？」と聞かれたら、自分からすすんで掃除をするとか、素直にやるようにしています。
山口布おむつをきれいに伸ばすのが難しいときや、たたみ方が難しい衣類があるときは、失敗することがあります。そんなときはまわりの人が「こういう風にしたらいいんじゃない？」と教えてくれるので、それを聞きながらやります。
職員・中村布おむつは長さが1メートル以上あり、クリーニングを繰り返すうちに縮みやよれが生じます。そのため、きれいに伸ばして重ねるのが難しい場合があるんですよ。そういう場合は私たち職員がアドバイスをしたり、手伝ったりします。
仕事をするうえで心がけていることはありますか？
島津布おむつを配達する先や、持って行く布おむつの数、ほかの人から教えてもらったことは何でもノートに書くようにしています。
山口たたみにくいものでも、きちんとやるように気をつけています。
